2016年4月1日金曜日

友人の死 (大貫忠男)

先月、親友が亡くなった。
小学校からの友達だから60数年の付き合いであった。

 彼の家はプラスティックの成型加工会社を経営、今では懐かしい“ダッコちゃん”、“フラフープ”、”プラスティックの食器“等々、当時(30年代)としては、かなり時代の先端を行く商品を製造、販売していた。

 大学を卒業後4~5年他社に勤めた後、父親の会社に戻り経営者として活躍していた。

 お互い結婚し、子供が出来、家族同士の付き合いになり、その関係は子供達が結婚してからも更に関係が深まっていった。
そして我々の”還暦の宴“を両家族全員でお祝いした。

 その1週間後、「脳内出血」で倒れた。
失語症及び右半身不随になり、山梨の温泉病院で1年間必死のリハビリ。その甲斐(効果)があり、左手で手紙も書けるし、杖を必要とするが、歩行も、会話も特に問題なく仕事、遊び、ロータリー活動に・・・・・・と以前と殆ど変らない生活をしていた。

ところが2年前、72歳の時 再度「脳内出血」で倒れ入院したとの報せがあり、急遽かけつけ医師に様子を聞くと“良くて2週間が限界だろう”と、レントゲン写真を見せられた。そこには2回の脳内出血で、脳全体が真っ白になっていた。
 「医者としては手の施しようがない!」と言われ、家族は覚悟を決めていた。
、、、、、、、、、、、、が、家族の献身的な介護と更に本人の生命力が強かったのであろう、約2年間生命を保ち続けた。
瞬きと呼吸だけが生きている証としていたが、遂にそれも止まってしまった、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。

 そして通夜、葬儀。 参列者はロータリーの仲間を中心に400名余、葬儀場は生花でいっぱい。彼らしいな・・・賑やかなのが好きだったからね。

笑った遺影を見ながら、昔を懐かしく思い出す日々だ。

2016年2月2日火曜日

最近のこと (宮元 寛治)

囲碁やゴルフに毎日を、馬鹿を間抜けで犯しているのではない。
ある時は、NPOの理事や、ある市会議員(身に近い)の幹部となって支援しているのである。


私は、図書館から借りた歴史小説を年間100冊以上読む。(数年前になるが130冊も読んだことがある)
その中で気に入ったものがあれば、蔵書として本屋さんから買い求める。
最近はないが、山本周五郎の「樅の木は残った」「さぶ」などである。
何で、こんなにも小説が書けるのと不思議に思う。
人にもよるが、佐伯泰英や鈴木英治や小杉健二である。
こうした人には、チャンと心に残るものはないが、面白いのである。
先を、読みたくなるのだ。
私は、エッセイ(毎週発行しているが2ページくらいになる)を書いている読者には、「小説ぐらい書けるのではないか」という。
全く良い構想が浮かばない。
もし、書けたとしたならば、2~3篇で終わってしまうかも知れない。
4~5編になったら読んでいて、何が何か分からなくなるのだ。



それから運動として(少しは、上手くないたいという気持ちもある)、ゴルフの素振りを200回、アプローチの練習を50回やっている。(少しでも雨が止んでから行うのである・・・時々は、本番さながら練習場にも行く・・・勿論、冬だが毎週ゴルフ場には行くようにつとめている・・・3月からは、毎週行くように余程のことがない限りやっている)
パットの練習も50回は、行うなうようにしている。
その他に、TVが見る暇(DVD)を惜しんでスロー・ステップ(22cm)を約300回から400回行うのである。
その他、腕立て60回や腹筋50回をやっている。
こうしてまでも、健康に留意している姿に驚いている人もいる。

問題は家事である。
妻を病気で一昨年秋に亡くしてから、家事をやるのは当然になっている。
下の息子も手伝ってくれるので、大いに助かっている。
家事の中でも、掃き掃除は孫が毎週来てくれるのに合わせて、毎週1階のフロアーや仏壇の置いてある部屋は、日曜日、朝には行っている。
毎週、洗濯や布団干しをやっている。(ベランダが広いので、多いに助かる)
布団陰干しは、窓を開け、日が明るいうちは日が差すようにしている。
炊事はという気に入らないものがある。
まだしも、作るときは何をどうして、どうこしらえるのか考えるのも良いものである。
問題は、洗い物である。
作るときは楽しみもあるが、洗物をしていると、時々、おろそかにしようと思うが、そうは問屋がおろさない。



最近では、「味噌汁」にこだわっている。

牛・豚肉やNHKの「ためしてガッテン」でやっていた玉ねぎ。
豆腐、きのこ、若布などを入れ煮込む。
まだ、若かりし頃(40歳になったかどうか)、諫早市内の借り上げ住宅で、味噌汁を会社の若い女の子を大勢呼んで作らせたが、味噌を最初に解いて入れるのである。
味噌は、後で入れるのであると知っていたのである。
ネギを落として最後の仕上げである。
味噌は、薄めに味付けする。
濃い目でも、エッセイにも書いたが毎食飲む人がいる。(一回作ると多く作ってしまい二回飲むことになる・・・何故だか、何倍飲んでもいいという・・・)



ゴミ捨ても、私の当番である。
出す曜日を覚えてしまった。
ゴミ当番も何ヶ月に一度、掃除の用意をして、ゴミの上にかけるものを持ち廻ってくる。
毎週、月初は溝さらいである。(力持ちが、当班には3人しかいない)
入浴時は良いが、風呂を洗うのも面倒だ。
入浴は好きだが、その都度浸かって大いに楽しむ。 
洗濯もしなければならず、困ってしまう。
洗濯物は、仕舞ってあるところを知っているので(妻が、生前から知っていた)問題はない。
時々は、掃除機を使って掃き掃除や雑巾がけをする。
年に一度の大掃除であるが、困ってしまう。
レンジの上にあるフードは重曹を使って洗うが、なかなか汚れが落ちない。

亡妻に、後になってから気がつくのだが、私もいくらかを支払わなければと思う今日このころである。

私の日常を、述べさせていただいた。(そのほかにやることが多く、現役のときよりも忙しいのである)
これに反対する意見は、どうぞ、何なりと申し出てください。 
                                 以上 

2015年12月22日火曜日

公正証書遺言書があってよかった(足原 英二)

つい最近のことです。相続についての相談を受けました。
早速、その方の自宅を訪問しお話を聞いたところ、ご夫婦で過去の経緯などを含めていろいろお話をされました。内容は、千葉県の或る施設に入居している叔母が少し前に亡くなった。法定相続人としては私(相談者)と甥と姪の三人がいる。遺言書は公正証書となっており全財産を私が相続するとなっています。私は、甥と姪に対して何らかの金銭を渡したいと考えているがどんなものなのでしょうかとのことでした。

公正証書による遺言書があり、その内容はすべての財産を相談者に相続させるとあり、遺言執行人として相談者が指名されていることを確認しました。
相談者は金銭のこと、亡くなったことの連絡のことなど大変迷っておられました。そして、甥と姪とは永年、音信がないが最低限叔母が亡くなったことだけでも知らせたいとのことでした。

私は、相談者の善意には敬意を表しますが、却って金銭を渡すことによりトラブルの原因にもなる可能性を指摘しました。取りあえずは死亡のみの連絡に留め、相手の反応を待ってから対応されることをお勧めしますと話しました。
ご夫婦とも安心したように了解されました。

このケースは、公正証書での遺言書があり、遺言執行者(相談者)も明記されており、甥と姪には遺留分減殺請求権もないので、まったく心配の必要のないものでした。
NPO法人流山高齢者安心ネットの活動に、遺言書を作ること、しかも公正証書で、としております。この相談者の場合は安心して簡単に、楽に財産移転ができます。このケースの場合と違って遺言書のないケースの方が多く、もっと、啓蒙の必要を感じました。

{関係図}



亡くなった叔母は(C女)及びA女には子がいない。B男とD女も既に亡くなっている。したがって法定相続人は相談者と甥と姪の3人であり、甥と姪は代襲相続の権利がある。

2015年11月6日金曜日

2030年の日本(酒井睦夫)

当NPO法人の役員(理事、常任幹事)が交代でブログを書きます。 

今年初めに自民党・国家戦略本部が「日本未来図―2030」という本を出した。 自民党国会議員の勉強会で講師が発表した内容を本にしたものである。2030年の日本はどうなっているか、を念頭に書かれている。

自民党が呼ぶ講師である。当然超一流の人ばかり。19の分野で豊富な資料で分析し将来を展望している。(自民党の政策というわけではない)

「超高齢社会における社会保障と財政のあり方」というテーマで大和総研 理事長 武藤敏郎氏が述べている。元財務次官である。 人口、エネルギー、医療、社会保障、等 豊富な資料を分析し、予測する。官僚の得意分野であろう。

結論を言えば、どのシナリオも「給付の抑制」と「負担増」である。

要するに税や保険料は増えるが年金や保険給付は減らされる。これが少子高齢化社会・日本の将来である。 我々は貧しくなることを覚悟しなければならない。そしてボランティアで地域を支えるという生き方を普及させる必要がある。 我がNPO法人は時代を先取りしている、と確信した。